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ぐ~たらオタクの似非考察日記

アニメ・マンガ・ゲーム・ライトノベルについて考察するブログです。

「SHIROBAKO」を見て感じるジェンダー感の薄さとそれを用いた効果的な手法

現在好評放映中のアニメ「SHIROBAKO」

最近20話も放映されて楽しく見させて頂いている。

特にお気に入りキャラはみゃーもりとタローである*1

 

非常に多くのブログが取り上げているし、私自身毎週すごく楽しみにしている。

色々とSHIROBAKOを見て言いたいことはあるのだが今回は第20話「がんばりマスタング!」を見て思うところがあったので記事にしてみた。

 

今回気になったのは作中のこのシーンである。

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平岡「いいよな、女は。おっさんにちょっといい顔すりゃなんでもやらせてもらえるし、なんでも思い通りになるもんな。ちゃんと仕事してんのにチャンスもらえない人間がどれだけいると思ってんだ。素人がこの仕事なめてんじゃねーぞ。」

今井「・・・」

 

 私は最初このシーンを見て「あれ?」っと違和感を感じた。

それが何故かと言うと、ここまでSHIROBAKOを見てきて、こういった男女のジェンダーに関係する部分をほとんど感じなかったからである。

これ以前にあるとすれば女子校の話と、今井が女子大生なのに戦闘機の話ができた時に監督が女子大生なのにわかるの?と発言して舞茸さんにちょっとだけ諌められれた話くらいであろうか*2

SHIROBAKOは基本的にはお仕事物の話しである。

だが正直言って女性主人公のお仕事ものというと、あくまでイメージの話だが

「男性に虐げられるかわいそうなアタシ」

とか

「お仕事で頑張る私!素晴らしい男性を見つけてドキドキしちゃう!」

みたいな正直紋切り型の展開をイメージとして持ってしまう。

↑すさまじい偏見である(笑)

 

しかしながらSHIROBAKOではそうした面は殆ど描かれない。

主人公たちが女性5人でありながら恋愛関係の話は一切なし!

女性だから云々だとかそういった話もほぼ存在しない。

 

純粋に宮森あおいという一個人が制作進行としてどのように成長していくかという事を描いている。少なくとも女性だからどうこうという話は殆どなかった。

おそらくこの構図は宮森を男に変えても話はほとんどそのまま成り立つはずである。作品としての受けが悪くなるということはあるかもしれないが。

 

そんなところに20話の平岡の唐突なこの発言である。

最初は「んっ?!」とも思ったが一方で非常に効果的な話の展開であるとも感じていた。

主人公宮森や今井は基本的に自分が女性であるという部分は強調することはほぼない。また周囲の男性陣に関しても彼女たちが女性だからどうこうという意見はほとんど見られない。世間話として女子校ネタを振ったりすることはあっても女子だからどうなの?という意見はほとんど感じられない。

その中で突如平岡が「女だから~」という話をし始めた。

すると

「こいつ何言ってんだ?」

という感想を抱きやすい、つまり作中で女性が女を武器にしたり周囲の人も女性だからどうこうなどと一度も言っていないのに平岡のみがまるで2ch脳に侵されたような発言をすることで平岡にヘイトが集まりやすくなっている。

私はこれを非常にうまい構成だと感じた。

従来の女性を強調しすぎているドラマ等に比べると非常にすんなりと批判を鬱陶しいと感じられらたのである。

女性女性を強調しすぎるあまり逆に女性に関する偏見を生むというイメージが女性主役のお仕事物にはあったのだが今回のSHIROBAKO20話ではその辺をうまく処理してたな~という感じである。

あと個人的にこういう方がリアリティ感じる。

一般生活で唐突に女性論とか語る上司とか同僚とか今時あんまみないよね、正直*3。女性側もちょっと気になることあったって仕事中は口にすること普通ないしね・・・

 

あと関係ないけどシリーズ構成の横手美智子さんってリーちゃんと立ち位置似てるよね。伊藤和典の弟子だったり、学生時代に脚本家デビューしてたりとか。

*1:どうでもいいけど

*2:何話だか忘れたよ・・・

*3:いや、0じゃないけどね