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ぐ~たらオタクの似非考察日記

アニメ・マンガ・ゲーム・ライトノベルについて考察するブログです。

FF15の原点回帰:オープンワールドに疲れた人へ

ゲーム

FF15が現在スクウェア・エニックスで開発中である。

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私個人としては非常に楽しみな作品だが色々とネット上でネタになりやすい作品でもある。
まぁ、歴史を振り返ってみるとそうならざるをえない理由も幾つか思いつく。

・最初に発表されたのがE3*1 2006で現在までに既に9年以上経過している。つまり長すぎる。
・いわゆるノムリッシュな世界観が非常に強い。*2
・パーティーが男だらけ。
・服が黒すぎる。
オープンワールドに不安がある。

とパッと思いつくだけでもわりとある。
ただ、私はそれを上回るぐらいこの作品にポテンシャルを感じていて、これはひょっとすると化けるかもしれない*3
と勝手に思ったりしているのだがいかんせんそれはなかなか伝わりづらいものだ。

と、言うわけでそれを払拭する意味でも本記事では上記で上げた恐らく日本人の人達が不安に感じている「オープンワールド」について話したい。

1.オープンワールドとは何か。

wikipediaオープンワールドについての説明がある。

オープンワールド (Open World) とは、英語におけるコンピュータゲーム用語で、舞台となる広大な世界を自由に動き回って探索・攻略できるように設計されたレベルデザインを指す言葉である。オープンワールド - Wikipedia


いくつものオープンワールドを冠されるゲームがある。
代表的な例がGTAシリーズやTESシリーズ(スカイリムやオブリビオン)、Falloutシリーズ等だ。

http://www.100hdwallpapers.com/wallpapers/2880x1800/gr_theft_auto_gta_5-widescreen_wallpapers.jpg
※GTA5

近年になってこれら海外産のソフトも有名になってきており、特にGTA5は全機種含めると国内売上が100万本を突破している。
直近でもFallout4が日本で発売予定で楽しみに待っている人も多いかと思われる。

ところがこれらいわゆるオープンワールドの代表的なゲームに対して日本からよくこういう批判を耳にする。

「何をしていいのかわからない」

GTAやスカイリム等のゲームは広大なマップを動きまわり到着した町々の人々から話をきき、ミッションやクエストを受諾。
クエストリストに表示された内容をこなして最終的な何らかの報酬を得る。
そしてまた次のミッションやクエストを受諾し・・・
というような内容の繰り返しで進む。

ところがこれらのミッションやクエストはどこの誰に話しかければいいのか若干わかりづらいところがあったりする。
また、あまりにもアイテムクエストが豊富に存在していたりしてどこまで集めればいいのか不安になってしまったりすることがある。

実際海外にも多数派ではないようだが同じような人もいるようだ。www.gamespark.jp

その点について不安を感じるのはわからないでもない。
最近になって海外から入ってきたこれらの要素を追従していくと日本人の感性から離れていくようにも見えるかもしれない。

しかしここで一つ、知っておきたいがある。
このオープンワールドという用語は日本では近年になって知られるようになった用語だ。
wikipediaでも説明していたが3Dのゲームに対するゲームデザインではないかとも取れる説明がされている。

しかし、このオープンワールドという概念は実はかなり昔からある概念である。
以下のニコニコ大百科の記事が詳しい。
オープンワールドとは (オープンワールドとは) [単語記事] - ニコニコ大百科


引用する。

このデザイン概念は本来は2D/3Dを問わないものであり、3Dで構築されたワールドに限定されているわけではない。但し、日本では3Dのオープンワールドの普及とともに広まった概念であり、その定義において3Dに限定して考える者も少なからずおり、2Dも含める者との間で解釈に違いが生じている。(後述:定義に関する日本の事情)

そして該当の記事内では海外のwikipediaオープンワールドの記事にも言及している。

An open world is a type of video game level design where a player can roam freely through a virtual world and is given considerable freedom in choosing how or when to approach objectives.

(オープンワールドとはゲームのレベルデザインの一種で、プレイヤーが自由にヴァーチャルな世界で探索し、また自由に行動選択でき、いかなるオブジェクトにも自由に接触できるものである)

中略

The space simulator Elite is often credited with pioneering the open world game concept in 1984, though other early 2D games such as Bosconian (1981), Time Pilot (1982), Dragon Slayer (1984), Ginga Hyoryu Vifam (1984), Brain Breaker (1985), Star Luster (1985), Metroid (1986), Dragon Quest (1986) and The Legend of Zelda (1986) also featured free-roaming nonlinear open worlds.

(スペースシミュレーターエリートはオープンワールドのコンセプトが示された鏑矢で、初期の2Dゲームにおいてはボスコニアンタイムパイロットドラゴンスレイヤー銀河漂流バイファム、ブレインブレーカー、スターラスターメトロイドドラゴンクエストゼルダの伝説などは、非直線的で自由探索ができるオープンワールドという特色があるかもですぜ)
オープンワールドとは (オープンワールドとは) [単語記事] - ニコニコ大百科,「定義に関する日本の事情」欄

※()内の日本語訳はニコニコ大百科の記事投稿者の訳である。

ここで注目すべきはドラゴンクエストオープンワールドではないかと言っている点だ。
そう、実はかの有名なドラクエオープンワールドである。
シームレスであるか、あるいは2D/3Dであるかの違いはあるがドラクエオープンワールドなのだ。

この点を踏まえてFFを理解していきたい。

2.FFは元々オープンワールドである。

FF13は「一本道」と揶揄されることが多い。
ゲーム開発者によって定められた道を物語にそってただ進むだけであるのでそこがつまらないという批判を当時招いた。
オープンワールドの概念が西洋から持ち込み始められて、ある種日本のゲームに対する批判やマンネリからくる不満などでこういった言葉があふれたのだろう。

ただ、FFの歴史を振り返ってみると実は全く一本道ではない。
FF1の頃から既にそうだったが、ワールドマップが存在しそのあちこちにダンジョンや街が存在しそこを進み最終的にラスボスを倒すというのが流れだ。
2も3も4,5,6,7,8,9も全てそうだ。
基本的にFFは昔からオープンワールドだったのだ。

オープンワールドと考えると3Dで、無数のクエストが存在してどこに誰がいるのかよくわからないというイメージをもたれがちだが別に本来はそんなわけはない。
ドラゴンクエストもFFも確かに考え無しでクリアできるかと言われればそんなことはないかもしれないがセオリーを踏まえて行動すれば基本的に道は開ける物だ。
なにより多くの日本人が普通にプレイしている。

本来は日本人はオープンワールドは普通にプレイしているのだ。
FPSよりもドラクエやFFをプレイしていた人のほうが遥かに多いのが日本だ。

FF15だのGTAだのでオープンワールドを初めてプレイするわけではない。
昔から日本のゲーマーが普通にやっていることだなのだ。

3.FF15に期待すること

とはいえGTA等で何をしていいのかわからないのも確かだろう。
なぜかと問われればこれはオープンワールドが原因ではないのだ。

欧米のゲームと日本のゲームの方向性に違いがあるからというのが理由だ。
例えばGTAやベセスダのゲームはそうだがあちこちで選択肢ができたりする。

Falloutやスカイリムなどではただの住人に話しかけただけなのに選択肢が5個も6個も出てきて初めてプレイした時正直面食らうこともあった*4
考える事多すぎるだろとか、こんなに選択肢があると誰が重要なクエストを持っているのかわからないとか。
また、無闇矢鱈にオブジェクトが転がっていて何が重要アイテムなのかわからないとか。

ただ、それがこれらのゲームのデザインだからだ。
多数の選択肢がある方がよりプレイヤーが望む答えに近い物を出せるし色んなロールプレイも出来る。
またアイテムもゴミみたいなものでもたくさんあったほうがちょっとした時ににやっと出来るとか、極めたい人は集めればいいし、出来なければやらなければいいというスタイルなのだ。

そしてそのスタイルが多数の日本人に合う可能性が高いのか?と問われればNOのような気はする。
やはりある程度誘導されたほうが好みのタイプのひとが多い気もする。

そしてそこで期待するのがFF15なのだ。
既に幾つかのメディアで答えているがFF15ディレクターの田畑氏はスカイリムほどの自由度を取り入れるつもりはないと発言している。
Tabata parla del mondo di Final Fantasy XV: “Sarà aperto, ma diverso rispetto a Skyrim o DA: Inquisition” | VG247.it

つまり3Dのオープンワールドとして先達でもある西洋のオープンワールドRPGを参考にしつつも独自路線で行くと言っているわけだ。
つまりこれは元々FFシリーズで作られていた物語主導でプレーヤーを誘導しつつもきちんとワールドマップを用意して従来のような、一本道ではない過去のFFシリーズに回帰するということを意味しているのではないかと思う。

FF10FF13等で極端にリニアだったり、FF12のように多少ノンリニアでもワールドマップがエリアごとに区切られたりといった手法をとったのは物語を優先してみてもいいかもという理由以外に当時の技術ではFF9以前の広大なワールドマップを用意してそこを自由に歩き回るのが徐々に開発費の高騰などで難しくなりつつあったという複合的な要因もあったと思うのだ。

しかし、FF15ではそこの壁を全てぶち抜き多大な開発費を掛けて古き好き日本のRPGに回帰しようとしている。
ワールドマップを探索し、新たな街をを見つけるという楽しみに戻ろうとしている。

もちろん全てを手放しで褒めるわけではない。
キャラたちの掛け合いをちょっと寒いと思う人の気持ちもわからんでもないし、体験版がパーフェクトだったと言うつもりもない*5
しかし私はこの黒服のホストたちに期待もしているのだ。

まだ少し先の話になるかもしれないが、現代の技術で蘇った日本の伝統的RPGを遊べる日を心待ちにしている。

了。

*1:アメリカのゲーム見本市

*2:専門用語が多かったり主人公たちがホストチックな格好だったり

*3:ネット上の評価が

*4:筆者は流石になれたが

*5:ただ、やはり面白いとはいっておく