ぐ~たらオタクの似非考察日記

アニメ・マンガ・ゲーム・ライトノベルについて考察するブログです。

クールジャパンに関する私的メモ

クールジャパンに関する私的メモ

ただの資料として
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%B3

・クールジャパンは経産省の政策(文化省や総務省は別の施策を行っている)
・クールジャパンの目的は 情報発信⇒海外展開⇒人を国内に呼び込む という3段階が目的
経産省の施策のため、文化維持などが目的ではなく基本的には金銭的なものが目的である
・コンテンツ輸出は基本儲からない(赤字と言う意味ではなく総額が低いと言う意味)
・そのためポップカルチャーの輸出のみでは目的が達成できない
・よって海外展開(アウトバウンド)⇒人を国内に呼び込む(インバンド)が重要点になる
・現時点での実績を鑑みると、複数の報道とは裏腹に「結果だけをみれば」クールジャパン政策は"成功"している
・なぜならアニメの海外への輸出額や二次元産業という文化輸出自体が成功しており、さらに日本国内への観光客は安倍政権になってから爆発的に増大しているため、情報発信⇒海外展開⇒人を国内に呼び込む という流れは成功している
・ただし、円安誘導はともかく個人的にはやはり経産省の組織である海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)そのものは問題を抱えていると思うし、アニメ輸出の成功はクールジャパンの成功と結びついているとは言いがたい。
※この3段論法は2000年代前半に「アニメは海外で儲かりますよ」という誤った認識が流布された際の反省点として改良を加えた論法に見える⇒気のせい?


・クリエイターの保護は経産省ではなく恐らく文科省の役割であると思われる。ただし、権力は弱い
・実写とアニメは製作者にも視聴者にも溝を感じる⇒実写界隈の人が無闇にアニメを叩いたり、逆にアニメ側も成長した結果復讐に走る傾向にある。
・これは文化政策を考える上で致命的であると考える。本来は一致協力して政府に意見を述べたり圧力をかけるべき
・ただし、実写側もアニメ側も政府を基本的に信頼していない傾向にあるように見える
・近年のコンテンツ施策は様々な国で行われるようになっている。アメリカ、イギリス、フランス、カナダ、韓国、中国、またナイジェリア等の新興国でも文化政策としてコンテンツにお金を出すようになっている。
・そのため日本でも政府との協力をおこなわなければ大幅に不利な戦いを強いられることになる
・よって個人的には"なんらかの形で"政府の協力を得るべきだとは考える
・政府が出資した漫画が海外で全然売れないという話がまとめサイトなどで流通したが、あれは海外で設けられる事業を探るための総務省の施策である
・「儲けられるか儲けられないかを判定するために小額のお金を出資しますからマーケティングしてきてください」という話である
・その結果東南アジア(の特定の国)で漫画を売るのは現時点では難しい、という結果を得ることが出来た(つまり別に失敗していない)
・資料を見るとわかるがラーメン店出展は黒字になっており、近年のラーメンが海外で受けていると言った日本国内の報道はそういった点のフィードバックであると考える。
・純粋な文化維持政策は庵野などが関わっている国立メディア芸術総合センターのみではないか?
・⇒そういやアニメたまごがあった、あとは文化省メディア芸術祭か
・優先度低い企業に補助金という報道があったが、これは新興企業ではないから、ベンチャーに投資しろということか?
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018051800343&g=soc
・個人的には字幕翻訳は最も重要な点だと思われるので間違っているとは思わない
・ただし、クールジャパン機構の設立趣旨からはずれると考える(投資ファンドのため
・この点からも目標設定がいまいちチグハグな感覚を受ける
・6月末でクールジャパンの社長が変わる。⇒官民ファンドは10個ほどあるがクールジャパン機構は最も失敗している部類であるため(う~ん
・ファッション系の大田社長から、音楽・アニメ系のソニー・ミュージックエンタテインメント最高経営責任者(CEO)の北川直樹氏へ
・投資先が現在の「海外におけるファッション・食・デパート等」から海外における「エンタメ」に大幅に切り替わる可能性?
・実績を踏まえても海外はエンタメ系に割り振って、ファッション・食・デパート等はインバウンドで儲けるべきというのは誤ってはいないように見える
・実写が置き去りになっている。⇒ただし、映画を都市部でも撮影できるようにするという仕組みを整えようとしている、という施策を進めている
⇒唯一?、会見にHEROSに出てたマシ・オカ浅野忠信等が参加していたと思う
・クールジャパン機構と総務省の施策と文科省の施策と内閣府直轄でそれぞれ別の施策を打っているように見える⇒縦割り?
・統合は無理だろうけど・・・
・純日本だけで海外展開を進めるのは無理という意見がチラホラ出始めている。
・実際アニメはクランチロールNETFLIX、bilibili、iYQIYなどの協力なしでは無理に見える。⇒フランスのWakanimはアニプレ参加でしたね
・でもヨーロッパへの輸出額が減っているのが気になる
・米中は大幅に増大しているけどヨーロッパで若干減っているのが気になる⇒クランチロールなどに全部吸い取られている?
toonamiFLCLやったり、アカデミアも放送するみたいだけどテレビ放送は拡大できるだろうか?
バンナムとかイマジカとか最近ついに海外進出を本格化させているように感じる。
・少年ジャンプもネバーランドノイタミナ進出)と鬼滅(Ufotabel製作)というのは海外受けをきちんと狙っている?
・ヒロアカのボンズ製作による日本から見てもアメリカ受けは相当すさまじく見える。⇒アニメのPV効果に気づいてきた?
・ジャンプアニメ⇒ピエロばっかはなくなる?
・中国マーケットが落ち着いた昨年後半からアメリカ展開が加速しているように見える。
NBAでゴクウがシューズが流行る、ジョンボイエガ(NARUTOファン)、マイケル・B・ジョーダン、キムカーダシアンなどの相次ぐセレブによるアニメファン告白
 マイケル・B・ジョーダンは「親と一緒に住んで、背の小さい、アニメ好きは情けない」と言うリプライを一蹴する
 ⇒徐々にアメリカでアニメが市民権を得つつある⇒ニッチはニッチである、ただしその規模が相当拡大してきた
・ワンピースはアジアで人気
・ツインエンジンは大人向けアニメを開拓できるか?
 虐殺器官,刻々,ゴールデンカムイ,pet,バビロン,どろろ,ヴィンランドサガ⇒ほぼ大人向けに見える
 ただ、いまのところクオリティはいまいち

AnimeJapanはE3になれるか?

先日、総合アニメーションイベントであるAnimeJapanが終了した。
今年は15万人以上が参加し、順調にイベントとして成長しているようだ。

今年のAnimeJapanを見ていて一つ思ったことがある。
「AnimeJapanはE3(或いは東京ゲームショウ)になりうるだろうか?」
という問いだ。

今年はAnimeJapanが始まる数週間前から多数のアニメ企画に関するPVが発表されていた。
そしてそういったニュースは多数のアニメニュースを取り扱うサイトで拡散された。

実は昨年のアメリカのAnimeExpoというイベントでも似たような事をやっていた。
トリガーの新作アニメ企画発表や、ヴァイオレットエヴァーガーデンのワールドプレミアなどアニメイベントを利用したプロモーションだ。
昨年の時点ではAnimeExpo側か日本アニメ業界側の施策かどうか判断に迷っていたのだが、今回ではっきりした。
どうやら日本のアニメ業界はこういったアニメ関連のイベントをプロモーションの場として利用しようという思惑が潮流になってきたようだ。

もし今後もこの方向性を取るというのであれば一アニメファンとしては大いに歓迎すべき事態だ。

またここから先は単なる妄想ではあるが一つ意見を述べておきたい。
AnimeJapanがこの先もこの方向性を取るのであればイベント開始直後に全世界に生放送するメインステージを一つ用意するべきだと思う。
そして、そのメインステージの場で今後放送予定のアニメ企画のPVを大々的に発表するというE3方式を取るという選択肢だ。
少し話が変わるが、最近のアニメ関連のYoutube生放送で興味深いのが、生放送のチャット欄で英語コメントが大量に流れ始めていることだ。
※生放送以外にもアニメ関連の動画は日本語・英語・中国語・韓国語・スペイン語・ロシア語 etc...が入り乱れたカオスな空間になりつつあるが。
これは外国人アニオタにも日本で行われているアニメのイベントや発表会を見たいという需要があることを意味する。

で、あるならば今現在各社ばらばらに発表しているアニメ化発表PVをメインステージで一斉に発表し、英語への同時通訳放送を用意すれば良い。
もちろん予算的な問題もあるだろうからE3のように生オーケストラを準備したり、発表会場をお金をかけてド派手にしたりする必要まではない。
しかし、プロモーションを集約することによる効果はでかいはずだ。
また、メインステージにおける発表でゲスト枠として外国産のアニメやインディーズアニメを発表するなどの構想も考えられる。
そうやって世界各国でのプレゼンスを増大させることで結果的に日本のアニメの宣伝にも繋がる。

今、新興国の中間層の増大による全世界的なコンテンツ産業の市場拡大と技術的な進歩によるアニメーション産業の勃興が起こりつつある。欧州製2Dアニメの地味な復興、中国製アニメの台頭、中東のアニメ産業への進出。
アヌシーを代表とするようにグローバルに目を向けてアニメ産業を拡大させようと言う流れが出来つつある。
そういう時代に日本のアニメーション業界やアニメファンが取るべき態度なのは
「中国製アニメが台頭してきたから日本のアニメはもう終わりだ」
と言ったような対立を煽ることでもなく
「これ以上の技術流出を避けるべきだ」
と言うような閉じこもった態度でもないと思う。

ではどうするべきなのか。
それは
「日本のアニメ業界にできる力を使って全世界のアニメ産業市場規模を拡大することに貢献すること」
だと思うのだ。
そしてその態度が結果として日本のアニメの全世界でのプレゼンスを上げることにつながるんじゃないか。
私は今そう思っている。

日本アニメ(配信)業界の地殻変動

※増田転記 保存用

8月になってアニメ配信が大きく変化しそうなニュースが次々飛び込んできた。
もちろん業界内の人間であれば事前に知っていたり常識の範囲内なのかもしれないが1視聴者としてはそういったニュースから情報を取得するしかない。
というわけで、いくつか出てた情報を整理しておく。

①DAISUKI.Netのサービス終了
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1073968.html

8月の頭になっていきなりこのニュースが飛び出してきた。
知らない人に向けて一応説明しておくと、DAISUKI.Netというのは
アニメコンソーシアムジャパンという日本の会社が運営している英語圏向けのサイトである。
主に英語圏の人間に向けてアニメのネット配信やアニメグッズを販売している。

今年の4月頃(3月?)にバンナムに子会社化され、その後続報が無かったのだが突如飛び出してきた。
このニュースからわかるのは
「最近のアニメ配信サイトの隆盛を見るに、日本人が外国向けにアニメ配信サイトを作る流れは恐らく終焉をむかえるだろう」
ということだ。
以前から放送・配信プラットフォームを全てテレビに握られていること自体がアニメ制作会社の低待遇の要因の一つであると言われていたためそれに変わるプラットフォームを望む声が(にわかビジネス)オタク内でも多く
また、純粋にビジネスサイドの人間からも外資が本格的に日本アニメを買い付ける事例が出てきており、今のうちにアニメ制作会社と渡りをつけておかねば日本の有望なアニメコンテンツを全て外資に握られる可能性が高くなるという声が出ていた。
そういった国産のプラットフォームとしての映像配信サイトであったが、結局の所失敗に終わってしまった。
また、アニメコンソーシアムジャパンはこういった海外配信プラットフォームの作成(DAISUKI.Netのことかまではわからないが)にCoolJapan機構から10億円の出資を受けており、今後そういった面からの指摘を受ける可能性もある。
様々な面で残念な結果に終わってしまったが、今のところバンダイナムコから大きな話はでておらず(ひょっとしたらビジネス向けの専門誌とかだと出てるのかな)、今後DAISUKI.Netあるいはそれに続く何かが出るのかは注視したい。
※ちなみにワンパンマンはここの独占配信だったらしく英語圏ワンパンマンが見れなくなるのではと懸念の声が一部上がっていた。

Sony Pictures Television NetworksのFUNimation買収
https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201708/17-0801/

DAISUKIで若干落ち込んでいたところ、続けざまにSONYがFUNimationを買収したという話が出てきた。
FUNimationはアメリカ国内で最古参といってもいいくらいの歴史のある日本製アニメをあつかう会社でよく知られている。
少年ジャンプ系のアニメ、僕のヒーローアカデミアドラゴンボールZ進撃の巨人など錚々たるコンテンツのライセンスを取得しており扱う範囲は狭いものの海外アニオタ内でも知名度の高い会社である。
ちなみにシンゴジラ君の名は。の映画館へのアメリカ配給を担当したのもFUNimationである。
その会社をSONYが買収したと言うのは大きなニュースであった。
ここ最近SONYは決算説明会でFate/GrandOrderの話をTOPに持ってくるなどアニメなどのオタク系コンテンツの話題を頻繁に出していた。
http://toyokeizai.net/articles/-/166107

またインタビューでもアニメ配信に力を入れていく旨を関係者が話したりするなどなんらかの手を打ってくるといわれていた。
その折、FUNimationをソニーと別の会社のどちらが買収するか争っているという話が浮上していたわけだが、結局SONYがFUnimationを買収したというわけだ。
DAISUKIと入れ替わる形でSONYが浮上してきたわけだが、今後どうでるだろうか。
Sony Pictures Television NetworksはSONYだけあって日本とかかわりの深い会社なのでシナジーを期待したい。
ただ、Aniplexを抱える部門とは別会社らしく、縦割り構造で協力できない可能性もあるんじゃね?と言う話も出てるが・・・

SONYはなんか不況の時にいろんなところでアニメ放送を打ち切った過去があるらしく、一部海外アニオタから不安視する声もある。

NetFlixアニメスレート2017
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1073883.html
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1073966.html
http://animationbusiness.info/archives/3570
そして最大のニュースがこれである。
先日、ネットフリックスがメディア向けにイベントを行い、その際に多数の新作アニメを配信することを発表した。
前々から日本のアニメにチャンスがありそうだということを日本支社の社長が言っており力を入れていく発言をインタビューで口にしていた。
ところが、しばらくそういった動きがあまり表に出ていなかったのだがここに来て急に本格的になってきた。
恐らく日本に組織を設立して、アニメの制作会社と話をつけ、大々的に発表できるようになるのに数年間かかったというところだろうか。
発表された主な作品は以下である。

『DEVILMAN crybaby』 = アニプレックス/サイエンスSARU
『B: the Beginning』 = プロダクションアイジー
A.I.C.O -Incarnation-』 = ボンズバンダイビジュアル
『LOST SONG』 = LIDENFILM(ウルトラスーパーピクチャーズ)/ドワンゴ
聖闘士星矢』 = 東映アニメーション
『バキ』 = トムス・エンタテインメント
ゴジラ 怪獣惑星』 = 東宝
『BLAME!』 = ポリゴン・ピクチュアズキングレコード講談社
リラックマ』 = サンエックスドワーフ

ネットフリックスは独自コンテンツの作成に力を入れており、様々な国のクリエイターと手を組みコンテンツを製作していることは知られている。
その一角に日本アニメも取り込んでいこうと言うわけだ。
ネットフリックスの収集したデータによるとネットフリックスでアニメを見ている人の90%は日本以外の人達で、特にアジアやラテン系国家で多く見られているとのことだった。
アニメエキスポに参加した人達からしばしば聞く、参加者にアジア系、ヒスパニック系、黒人の人達がかなりの割合で存在しているという話とも合致する。
そういった層を新たにネットフリックスに取り込む一つの手段として強力な武器になると考えたのかもしれない。
また、アニメ制作会社側にも権利関係や契約が複雑な製作委員会方式だけに頼るよりもマネタイズの方法を複数持てるのはメリットであると思う。
ネットフリックスの独自配信しているコンテンツは100億円かけて製作されているドラマもあるといわれており
それに比べると数億円で1シリーズ製作できる日本アニメは費用対効果の面で有用であるという声もある。
もし、今後制作費用が高騰化して2~3倍になったとしても、きちんと海外のユーザーに届けば十分リクープできると考えたのかも知れない。
ただし、海外のネット配信会社は全話製作後、全て納品した上で制作費を払うのが主流のため、一部の自転車操業アニメ製作会社でメーターへの金払いを渋っているのではないかという噂も出ている。
最終的に会社はお金をもらえるが製作中は非常に苦しい状態になってしまうというわけだ。
今後はアニメ制作会社にもそういったよりシビアな経営感覚が必要になってくる可能性は出てくる。
※とりあず最初は誰かから融資してもらったり銀行で前借とかできんのかねぇ。ネットフリックスが数年内につぶれるのはなかなかなさそうなので審査通りそうなもんだが。まぁそんな甘くないか・・・

他にも現状把握しているものでは海外への配信が遅れてしまう点が問題になっている。
違法配信サイトからオフィシャルな配信サイトへと移行したクランチロールでは日本とほぼ時差なく字幕をつけた状態で配信する体制が整いつつあったが
ネットフリックスは春からやっているリトルウィッチアカデミアなどがそうだが、日本で全話放送完了した段階で配信し始めるため海外アニオタの間で不満が高まりつつある。
日本ではSNSでワーワー盛り上がってるのにそれを横目に黙って待っているしかないからだ。
その為徐々にファンサブ問題が復調しつつあるらしい。
ネットフリックスで解禁される前に映像に字幕をつけて違法配信してしまうわけだ。
ヴァイオレットエヴァーガーデンが同じ状況になっており、来年1月に国内で放送されたあと春から全世界配信される。
京アニ英語圏でも中国でもかなりブランドイメージが形成されつつあり、ファンがかなり多いため、ファンサブが猛烈な勢いで増大すると考えられる。

恐らくこれは全話製作完了した後でなければ納品できないという問題と、日本国内ではテレビで毎週放送するというハイブリットな制作体制が生み出してしまった状況ではないか。
これを解決するために、ネットフリックス側で完全に主導権を握ってしまえばよいという結論からでてきたのが今回の発表につながったのではないか(あくまで推測だが。これで状況変わらなかったらとしたらごめんちょ。


これ以外にもAmazonや中国のビリビリ動画、国内でもdアニメストアなどアニメ配信の状況がただの一視聴者にもはっきりわかるほどに地殻変動を起こしつつある。
別にここまで調べなくても良いのだが、ある程度追っておかないと「このアニメが放送されているのを知らなかった」という状態になる可能性も出てきた。
特にネット配信だと実況的な文化で対応できない部分が増えるためSNS拡散が弱まる。
ここからゲーム業界のように、プラットフォーム独占、時限独占、マルチプラットフォーム化のように進むのかどうかまではわからない。
場合によっては完全に分断されて結果的に日本国内では総アニメ視聴者が減ってしまうという事態も考えられる。
果たして吉とでるか凶と出るか・・・
ただし、増田的には基本的にポジティブな方向で考えている。
現在の余りにも酷いアニメーターなどへの待遇を考えれば競争が激化し価格が高騰するのは良いことである。
もちろんついてこれなくなり淘汰される企業もでてくるだろうが・・・
それはある意味日本のアニメ業界では今までも通ってきた道である。
最終的にはより質の高いアニメコンテンツが製作されることになるはずだ(もちろん、アニメ制作会社はそれ相応の政治的立ち回りが求められることになると思うが
また、アメリカ・中国などで
ヴォルトロン、悪魔城ドラキュラ、マスターオブスキル(Quan Zhi Gao Shou)等
明らかに日本アニメスタイルに影響を受けた作品が多数出てきている。
マスターオブスキルは後半失速したため最初期よりは若干勢いを失ったが2期も製作されるとのことでまだまだ目を話せない。
アニメスレートで発表された作品にも制作会社自体は日本のアニメ制作会社だが外国人がプロデューサー・監督・脚本を担当する「キャノンバスターズ」、外国人が脚本担当の「聖闘士星矢」がある。
redditのアニメ板(r/anime)では現在、日本製のアニメ以外はAnimeとして認めない風潮があるが、この勢いが続くとこういった壁も崩れていく可能性がある。
将来的にはゲーム業界のような各国で争う群雄割拠状態が訪れる可能性すらあるわけだ。
日本のアニメ業界はここが踏ん張りどころかもしれない。

電子書籍に関する不満と陰謀論

いつまで紙の本に付き合わなくちゃいけないんですか? -電子書籍に完全に切り替えたユーザーの怒りと愚痴をひとまずぶちまけます- .30CAL CLUBレビュー


電子書籍の売上が出版社のマーケティングの際に参考にされない。
という話がある。

これは漫画でも小説でも(ライトノベルでも)そういう傾向があるらしく、Twitterとかで何度も話題になっている。
なんでも書店で最初の1週間(あるいは数日)でどれだけ売れたかによって、連載作品の続行を決めるらしいのだ。
そしてその1週間の中には電子書籍はあまり含まれていなく、もしくはものすごい微々たる影響らしい。

販売された単行本の物理書籍+電書の数が両者とも2万本の本があったとする。
しかし電書をあまり計算に入れないということは、もし両者の内訳が
①10000+10000
②15000+5000
だとしたら②は連載が続けられ片方は終了する。
というパターンが考えられる。
売っている冊数、つまり客の数は同じなのにもかかわらずだ(厳密には両方買う人がいる可能性もあるが少数派だろう)

なぜこのような状況が発生するのだろう。
客側、つまり買っている側からすれば同じ値段を払っているにも関わらず、なぜか自分が買った作品の作者は不利益を被るわけだ。
これは電子書籍を買っている側からすれば面白くないだろう。
出版社が許可して、電子書籍ストアで販売し、そしてそれを客はかっているわけだ。
別に駄目だと誰も言っていない。
しかし、なぜかTwitterからは「でもその売上は数に入りません。」と。

ぶっちゃけた話、これが起こる原因は出版社の事情にすぎないんだろう。
つまり、出版社はプラットフォームを電子書籍の販売会社に渡したくないのだ。
今、書籍の売り方をコントロールしているのは出版社だが、電子書籍に移行してしまうとそちらに何を売りたいのかを握られてしまう可能性がある。
作家と客からの要望で電子書籍を売ってほしいと言われるのでしぶしぶ許可しているにすぎないわけだ。

しかし、問題点は作家がそのことに気づいているのか?
という点である。
編集者等の言を見るとなぜ電子書籍を数に入れないのか頑なに発言しない。
そして作家もその部分に関して発言することがない。
理由が一切わからないのだ。
つまり、出版社の側が情報統制を強いている可能性が高い。

既存の作家はそういった事情を知ってはいるが、強制されて言わない。
あるいは、編集者はそういった事情を作家側に伏せている可能性がある。
新人作家であればなかなか聞きづらいだろうし、意図的に伝えず
「本屋で売れたほうが作品が続くんですよね。複雑な事情があるので説明できないのですが」
とか
「その方が将来売れる可能性があるんですよ」
とか適当にごまかしておけばいい。

利益誘導されているわけだ。
そうやって、電子書籍の顧客はどんどん客扱いされなくなってく。
電子書籍の客が少ないうちはそれでも影響は微々たるものだったと思う。
しかし、どんどん客が増えてきており不満が徐々に抑えられなくなってきている。
そりゃ、商品を買ったはずなのに客扱いされなければ冒頭のリンクのような激しい不満も上がってくる。
冒頭のリンクは暴論を言っているように見えるけど、それだけにしか目が行かない人は
「そもそも電子書籍が作家への貢献にならないなどという状況があまりにも酷い仕打ちだ」ということに気づいていない。
私も別に大金持ちなわけじゃない。
少ない給料の中からなんとかやりくりして物理書籍か電子書籍を買うか選択しているのだ。
それなのに「あんたはよい客ではない」と言われるのは筆舌に尽くしがたい。

漫画を読むのが趣味で物理で2000冊、電書でも1500冊位買っている身からすると、別にどちらのメディアにも良い点はあると思う。
個人的にはどっちか片方が悪いとか酷いとか言うことは言いたくない。
それなのに同じ料金を支払って片方は数に入らないのは一消費者の身からすると正直道理に合わないと思う。

※多分、一番良いのは面倒くさいけど統一フォーマットで出版社それぞれが電書ストアを持つことだと思う。
KADOKAWAブックウォーカーみたいの。
弱小出版社は大手に委託すればいい。今とそんなに変わらない。

「君の名は。」の性的シーン等についての考察

まとまりがない
http://togetter.com/li/1029154

1.君の名はの性的だったりフェチズム的なシーンについて

実はもともと新海監督の作品は性的な描写をすることが非常に少ない監督です。
秒速5センチメートルなんかは顕著ですけど、恋愛を描いた映画でもあるにもかかわらず性的描写が異様に少なく、あったとしてなんか淡白なのは見ていただけるとわかると思います。
例えば秒速5センチメートルは恋愛を描いた映画であるにもかかわらず、男性目線からのモノローグが異常に多く更にエロティックな描写を異常に少なく描き、男性の自己憐憫や失恋を性欲0でピュアで純粋で美しいものであるかのように描いてしまったせいで童貞野郎のオナニーなんて揶揄されるレベルの映画だったわけです*1

新海監督がどういう意味合いで作品をそう描いていたのかはわかりません。
いわゆるキャラクターアニメーションが苦手でスタッフも少なかったのでそのような芝居を出来る余地がなかったかもしれないですし思春期の人向けに作っていたとおっしゃっているのであえて省いていたのかもしれません*2
あるいは単純に美しく描きたかったのだと明確な意図があったのかもしれません*3

ところがこれが変わる転機になったであろう作品が言の葉の庭です。
この作品では明確に女性に関するフェティシズムが見て取れます。
特に雪野の足をタカオが測るシーンは作品のハイライトと言ってもいいほどで、ネット上の感想を見て回るとわかりますが滅茶苦茶エロイという感想が多かったようです*4
で、あるにもかかわらず下品ではなくまるで崇高でさえあるかのような描き方をするためになんか良くわからんけど凄い評判良かったんですよね。監督も足を合法的に触るのに不自然じゃない設定として主人公を靴職人を目指す少年にしたとか言ってるわけですよ。

おそらく、ここで明確に意識したのがもうちょいエロとかフェチズムを入れてもいいんじゃないのか?
っていう部分だと思います。
これが君の名はの性的なシーンは観客受けするために入れたであろうシーンだと思う根拠なわけです。
つまり意外と一般的な日本人はオタクが思っているより(思春期の男女含めて)性に関するシーンに寛容ではないのかということです。

この点が恋愛に関してプラトニックな関係を望む人には受け入れずらいという点なんだと思います。
安易なジェンダー論で括りたくないので、そう思うのは男性であるとか女性であるとかいうつもりはありません。
恐らく男女双方共に一定数はいると思われます。
特に性に関する部分はセンシティブでもあるので少し「うっ」と思ってしまうのはおかしいことではないとは思います。
しかし、この性的描写をオタク男性的であるとするのは少し視野が狭いのではないかなと思う次第です。

もっとエロって恋愛感情とは分かちがたいものであるという視点もあってしかるべきだと思うんですよね。
そういう意味では「君の名は。」はかなり踏み込んでいる気はします。
瀧君が三葉の胸に触る部分も三葉に好意を抱く一つの要素であると解釈できるように作っているのはティーンエイジャー向けのアニメ映画としてはかなり突っ込んでいる。

口噛み酒自体は新海監督がインタビューで自分のフェチズムから発露したものであるといっていますが
巫女の作ったもので宗教的な伝統品であり物語の明確なキーになっていると言うように恐ろしくその辺に気を使ってるのがわかります。
なんかエロイのに神聖なアイテムだからキモさを感じづらいというように観客を誘導してるんですね。
糸守のチンピラ同級生に口噛み酒を批判させたのはそういう意図だと思います。
その辺にちょっと違和感を感じる人はいるかもしれませんね。
でもメタ視点で見すぎだと思います。

2.四葉が姉に口噛み酒販売を進めるシーンについて

あれは姉と妹の関係性、姉の他者からの視線に関する認識や思考、また妹の他者からの視線に関する認識や思考について視聴者が図る上で重要なシーンです。
映画の小物を観ているとわかりますが、実は妹は小学生向けのファッション雑誌を読んでいるのがわかります*5
小説版でも描かれていますが性に関する視線について姉に対して非常に開放的で重みを感じていないのがわかります。
一方で三葉は女系一家の長女であるという立場上周囲の視線を意識せざるをえません。
性的であるかどうかに関わらず非常に抑圧的な環境下で生きているわけです*6

これが妹が口噛み酒販売を提案しながら姉は照れて斜め上のずれた回答をする理由です。
つまりまじめに回答するのが恥ずかしいので酒税法で逃げたわけです。
だから強烈な地元の縁故による人間関係とジェンダー的支配から逃れるために「来世は東京のイケメン男子にしてください」というわけですね。

妹がなぜあのような発言をしてしまえるのかや、姉がなぜずれた回答をするのかなどエクスキューズをわざわざ用意してくれてるわけです。そこをすっ飛ばしていきなり新海監督のパーソナルな部分に踏み込んで考えるのはちょっと飛躍しすぎだと思います。
あのシーンは三葉が町内でどのような立ち位置にいるのかを考える上で重要なシーンだと思うのでバックにいる新海さんを意識しすぎるとちょっと見方がずれてしまうような気がします。

*1:いや、大好きですよ

*2:村上春樹に影響を受けたと言っておきながらここまで性的描写に淡白なのはちょっと驚きでもあります。

*3:その可能性高そう

*4:あとベッドにねっころがるシーン

*5:部屋の中に雑誌が転がってるシーンが確かあったはず

*6:それを瀧がぶっ壊すので困惑しつつもある意味好意を抱くわけですが

「君の名は。」で気になったこと、思ったこと 箇条書き

秒速から見てるけど、インタビューとか見るの久々だったので。
あとなんかまとまらなくて箇条書きで適当に残しておく。

・高畑さんも言ってたけど一人称視点がやっぱりそこかしこに挟まれる。そのせいか見ていて自分が三葉なのか瀧なのかわからなくなる。というか逆にそれが狙いなのかもしれない。三葉は地元のいい所を喋ったり思ったりするシーンが一切ないのに瀧の目線で美しい風景を見せられると観てる側も糸守がいいところに見えてくる。そのせいか三葉が最後に町長室まで走るところは三葉視点で考えると糸守を助けようとする動機付けが作中で弱いにもかかわらず走るのを応援したくなってしまう。
言の葉の庭あたりから顕著だったけど、女性目線が増えている。気がする(最初期に戻った?
・なんかギャルゲーと少女漫画が融合したような感じを受ける。
・当時、業界にPCの経験者が全然いなくて美術学校の学生捕まえてPhotoshopの使い方を伝授しながら作ってたらしい。
・新海監督が「ムー」を読んでいたこと。やっぱいわゆるSF畑じゃなくて発想の原点がオカルト系だよなと思った。入れ替わりの理由の説明がないのとか口噛み酒を飲んで入れ替わるなど、非常にオカルティックで宗教的である。なんとなく雰囲気で話が展開する。
・なので「君の名は。」は大別するとSFじゃなくて御伽噺だと思う。
・新海的なMV的手法は個人的には大好きなんだけど、曲の好みにもやっぱ結構左右されちゃうよなとは思った*1
・背景美術は綺麗。言うこと無し。背景あがりのアニメ監督っているんだろうか*2
・キャラクターの芝居がエモーショナルすぎて鳥肌が立った。やっぱ外様だったせいで人脈が薄い新海監督って不利だよなと思った。・最初に感動した音楽はイースの曲らしい。
日本ファルコムの話を結構あちこちでしてて社長に社会人の基礎を叩き込まれたとか結構面白かった。
・言葉遣いや態度が謙虚で丁寧である。宮崎、高畑、富野、押井、庵野とかばっかり最近見ていたので社会人臭くて新鮮だった。
・ゲーム会社を経由したからなのか、もともとそうなのかわからないが異様に腰が低いらしい。
・でも作品を見ると周りの発言に流されている感じではなく結構本人の趣向が出てる。いちいちフェチズム入れたり。言の葉の庭での足フェチ感と描かれ方が好評だったので気を良くしたのかも。
・非常に表層的で感情的な映画だと思った。いい意味で*3
・物語の展開がすばらしかった。どこをどう盛り上げるかを徹底的に詰めたと言っただけはある。
・おおよそ三幕構成になっていて、どこで話を区切るのかかなり明確であった。区切ったシーン以降では音楽の雰囲気すらガラッと変わる。最初はコミカルに、中盤は不穏な音楽を流し、最後は疾走感・高揚感を増幅するようにかなりはっきり作ってある。
・一方で物語の粗のようなものもわかりやすいが、絵面や感情面を優先したのかもしれない。
千と千尋の親豚探しもわりとたたかれるが、おおよその流れと奇妙な納得感があればつじつまとかは案外みんな気にしないようだ
・新海監督がエヴァの予告のサービスサービスぅの意味がよくわかる。と言っていたのが感慨深い。
逆シャアを良く見てるらしい。富野監督の容赦のないテンポ感が好きだ。と言っていて前半のスピーディーなカット割りはその辺の感性の影響もあるのかもしれない。
・あと、驚いたのは監督がどらドラ!を見たり、星を追う声で金本さんを起用したとき、「今度、イカ娘って役やるんです」って言われて見始めたら嵌ってしまい、イカ娘が好きでイカちゃんを見たいが為に家に帰っていたと言ったのは吹いた。
・一時期釘宮病患者だったらしい*4
・総じて思ったのは、明らかに新世代のアニメ監督であると言うことである。宮崎、高畑、富野、押井、庵野がイカちゃんなどと言うシーンは最早想像できない。デジタル処理された背景もそうだがテレビではなく、アニメ映画の監督も遂にここまで来たかと言う感はある。
・まだ「聲の形」を見れていないが、山田尚子監督とか京都アニメーションの製作環境はどうなっているのだろうかとふと気になった*5
・奥さんはいる。

*1:ちなみに俺は大好きです

*2:新海監督は厳密には背景出身じゃないけど

*3:たぶん物語に根ざしたレビューが少ない要因がこれのせい

*4:ヘッドフォンで釘宮の声を聞いていたらしい

*5:あっちも相当凄いらしいが

SFではなく、おとぎ話としての「君の名は。」

新海誠作品はしばしばSF要素を挿入してくることで知られています。
ほしのこえでは宇宙で巨大ロボットに乗り込んだヒロインと地球に取り残された男の子の心の距離を描く。
また、「雲の向こう、約束の場所」では現代日本とは違った歴史を歩んだif物を描きました。

最近はSF的要素が若干鳴りを潜めますが今作では再び時間物というSFではポピュラーなモチーフを採用し一部ではSF的な部分での瑕疵を指摘するものもありました。
ただし、私は本作をSF的な観点から批評するのは正直ナンセンスだと思っています。

なぜなら本作はいわゆる「SF」的モチーフが非常に薄く、別の部分が際立っているからです。
まずヒロインである三葉は神社の巫女であり、いかにも神秘的で宗教的な立ち位置に存在しています。
また、友人である勅使河原はオカルトにはまっており、オカルト雑誌「ムー」の熱心な読者です。
作中にもSF的であるとされるモチーフはほとんど存在していません。
監督自身、夢による入れ替わりの発想も古今和歌集から発想を得たものであり影響を受けた作品として転校生やらんま1/2の名前を挙げています。
唯一時間遡行という概念だけが強いSF的な要素であるとはいえるかもしれません。
ただ、これらの条件をかんがみると本作品は明らかにSF的な部分を薄くし、明確にオカルティックな物語に見えてきます。

これをあえてジャンルとして分けるのであれば、「御伽話」であると考えます。
そういった発想は随所に見られ、明確に理由が語られることなく入れ替わりが発生したり、突如理由もなくスマホのデータが消えたりするなど明らかに非論理的であり、原始的な人間社会の発想で物語が綴られていきます。スマホを現代の巻物であると考えるならば突如文字が消えてもおかしくはありません。不思議ではありますが。
もちろん広義の意味でSFとして捉えることは可能だとは思いますが、いわゆるSF的な観点から本作を視聴してもあまり意味があるとは思えません。

個人的に今回、興味深かったのは新海監督自身が「ムー」を読んでいたと発言したことでです。
新海作品にしばしばSFっぽいと見られるディティールが存在しますが、時折ディティールが薄いといわれることがあるようです。
これが薄さの理由なのではないでしょうか。
つまり、新海監督のSF的発想の原点の一つが「オカルト」なのではないかということです。

※まぁだからと言ってシナリオの粗を肯定するわけではありませんが。ちなみに筆者はどはまりし、既に5回視聴しています。